林が、神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC)の教育講座「〜物質の付着はコントロールできる〜 中間水を活かした材料・表面・デバイス設計」で講師を務めます。本講座は九州大学の田中賢教授がカリキュラムを編成し、大阪電気通信大学の森田成昭教授、林の3名で講義を担当します。企業・研究機関で材料・表面・デバイスの研究開発に携わる方を対象とした講座で、3日目には当研究室(東京科学大学 横浜キャンパス)で見学会を行います。
講座の概要
- 日程:2026年12月1日(火)・2日(水)・3日(木)
※1日目・2日目は1日単位の選択受講も可能です(3日目の見学会のみの参加はできません) - 会場:1・2日目(講義)かながわサイエンスパーク内講義室(川崎市高津区)/3日目(見学会)東京科学大学 横浜キャンパス 林研究室
- 定員:25名(先着順)
- 主催:地方独立行政法人 神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC)
- 受講料・お申し込み:KISTECの講座ページをご確認ください
講座のねらい
材料や製品の多くは、水やタンパク質などの生体成分と接する環境で使われます。本講座では、材料表面の水に着目した「中間水コンセプト」を軸に、材料と生体成分の相互作用を分子・細胞レベルで理解し、次世代の製品化に必要な材料・表面・デバイス設計の指針を実務に活かせるようになることを目指します。医療機器・医薬品に限らず、食品、化粧品、日用品、水処理・防汚、バイオデバイス、細胞培養・再生医療、計測技術など、水環境下で使われる材料・デバイスに関わる幅広い分野の方にお勧めします。
林の担当内容
12月2日(水)講義「中間水測定の実際―表面・界面科学および情報科学の手法を用いたバイオ界面の先端計測・解析」①②(12:40〜15:35)
タンパク質吸着・細胞接着の場となるバイオ界面の分子プロセスを、表面・界面科学と情報科学(機械学習)の手法でどのように解析するかを解説します。異なる測定手法で得られた結果が、材料に対するタンパク質や細胞の応答とどのようにつながるのかを、基礎から応用まで議論します。主な内容は以下のとおりです。
- バイオ界面を構築するための表面コーティングと、さまざまな界面分析手法
- タンパク質吸着・細胞接着を決める界面相互作用、付着性表面と抗付着性表面の違い
- 界面における水分子のふるまいと抗付着性の関係
- 分子が夾雑した環境でのバイオ界面、界面における微生物のふるまいの解析
- 細胞接着を促進する表面改質と、原子間力顕微鏡による細胞接着サイトの可視化
- 情報科学を用いた単分子膜へのタンパク質吸着量の予測、高分子薄膜の設計、生体分子表面の構造ルールの抽出
12月3日(木)見学会(10:00〜12:00、東京科学大学 横浜キャンパス 林研究室)
界面の水や吸着タンパク質の状態を観察するために当研究室で改良・開発してきた赤外分光装置や、表面間力測定装置(原子間力顕微鏡)をご覧いただきます。また、AIを使ってその場でプログラミングを行い、データを解析するデモを行います。プログラミングの経験がない方でも、マテリアルインフォマティクスの手法を生体材料分野に応用する第一歩を体験していただけます。見学会の終了後には個別相談会も予定されています。
お申し込み・お問い合わせ
受講料、申込方法、カリキュラムの詳細は、主催者であるKISTECの講座ページをご覧ください。講座に関するお問い合わせはKISTECの事務局までお願いいたします。
当研究室との共同研究・技術相談については、「企業の方へ」のページもあわせてご覧ください。